当院について

一言アドバイス

助産師がご出産を控えた患者様からよく受けるご質問や産後についての疑問にお答えします。助産師ならではのアドバイスを参考にして、楽しい産前産後の生活をお送りください。

助産師からの一言アドバイス

カンジダ外陰膣炎について

 鈴木産婦人科ホームページをご覧の皆様、新年明けましておめでとうございます。
本年もあらゆる世代の女性の方にご安心いただける医療を提供できるようスタッフ一同努めて参ります。どうぞよろしくお願い申し上げます。
 今回は75%の女性が生涯少なくとも1回は発症すると言われており、どんな女性でもなりうるカンジダ外陰膣炎についてお話します。

 カンジダ膣炎は、カンジダ・アルビカンス(ラテン語で白いという意味)という真菌(カビの一種)が原因でおこります。この菌は常在菌と言って誰もが持っているもので皮膚や消化管、口腔内に存在します。
 特に抗菌薬内服用後に発症することが最も多くその他に妊娠中(妊婦さんの20-30%に発症)、糖尿病を患っている方、放射線療法中、化学療法中、通気性の悪い下着を着用した時、風邪をひいたとき、睡眠不足、過労など抵抗力が落ちたときホルモンバランスの変化から膣内がカンジダ菌にとって快適な環境になるとカンジダ菌が増殖しやすくなります。

 カンジダ膣炎になると外陰部のかゆみや豆腐カス・酒かすの様な白くボロボロとしたおりものが症状として出てきます。また強いかゆみにより痛みや灼熱感(カーッと熱くなるような)を感じることもあります。

<受診時の流れ>
 問診にて症状をお伺いした後、検査として細い綿棒を使い膣内の分泌物(おりもの)をぬぐいとり培養します。検査結果は約1週間後に出ます。また、この検査による痛みはありませんのでご安心下さい。
 治療は、抗真菌薬の膣錠を膣内へ挿入します。膣錠は内服薬のように体内に吸収されずカンジダ菌に直接作用され治療するため、薬の効果が出てくると溶けた膣錠が白いおりものの様に出てくることがありますが心配いりません。かゆみが強い場合は外陰部に塗布する軟膏を処方されることもあります。
 薬が効くと約3~4日間で自覚症状は落ち着いてくるでしょう。デリケートゾーンの洗い過ぎは、自浄作用を低下させるため禁物です。

 再発を繰り返すことがあればパートナーの受診もお勧めします。(男性の場合は泌尿器科へ、男性は無症状であることが多いです。)

 カンジダ外陰膣炎を発症した=免疫力が低下しているサインでもあります。睡眠不足やストレスの有無など普段の生活を見直してみましょう。上記でお話ししたものと同じような症状でもカンジダ膣炎でない可能性もあるため、早めの受診をお勧めいたします。そのほか、気になることがあれば気軽にお問合せください。

参考文書:産婦人科診察ガイドライン 婦人科外来編2017

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2019年1月 助産師 小宮

破水について

 立春とはいえ、寒い日が続いており、又インフルエンザが流行していますが、皆さん、体調は如何でしょうか?

 今回は、「破水」について、お話ししたいと思います。

 「破水」とは、よく耳にしますが、どのような事か皆様ご存じでしょうか。
子宮内で赤ちゃんを包んでいる羊膜が破れて、羊水が体の外へ流れる事です。
一般的には、37週以降の正期産の時期に、強い陣痛が起った後、子宮の入り口が十分に開いてから起ります。
お産間際に、パチンとかパシャッと音を立てて沢山流れるのが「破水」と思っている初産婦さんが多いのではないでしょうか。
 破水する時期や流れる量には個人差があります。必ずしも陣痛が起ってから破水するとは限りません。
 見分け方についてもう少し詳しくお話させてください。

 <破水かどうかの見分け方>

 陣痛が起こる前に破水する事を「前期破水」と言います。
 子宮の入り口から離れた部分に起こる「高位破水」もあります。その場合、ちょろちょろ、じわじわと少しの量しか流れないため、おりものや尿漏れと区別が付きにくい事もあります。
 色は、無色透明が多いですが、おりものに混ざって出る事があります。
 臭いは、無臭や生臭い時があります。アンモニア臭がすれば尿です。
 尿であれば自分で止められます。
 何回か流れるようであれば破水の可能性があります。

 <破水と感じたら・・・の注意点>

 破水後は、陣痛が強くなってお産が進む場合がありますので、経産婦さんは特に早めの受診をお勧めします。
 羊水の量が多い場合は、大きめのナプキンやタオルを当てます。
 歩いたりせず、できるだけ安静の姿勢を保ち、タクシーや車で移動しましょう。
 ウォシュレットは使わず、シャワー浴や湯船に浸かったりしないでかかりつけに電話をして受診いたしましょう。

  破水と感じた場合や、ご自身で判断がつかない場合は、ご遠慮なく当院へご連絡ください。

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2019年2月 助産師 木元

B群容血性レンサ球菌(GBS)について

 日増しに暖かみを増し、春の気配を感じられる今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。
今回は、B群容血性レンサ球菌(GBS)についてお話します。

<B群容血性レンサ球菌(GBS)とは?>
 膣内に常在する菌の一つでもあり、指や皮膚に付いていることもあります。
膣には、自浄作用があり細菌感染は起こりにくくなっていますが、GBSは症状がなく自然に感染したり、治癒したりすることがあり、妊婦さんの10~20%はこの菌を保有していると言われます。
 GBSは、膣内の常在菌であるため、妊婦さんに悪さをすることはないので、通常は問題になりません。また、家族や周囲にうつす心配はなく、日常生活にも全く差支えありません。しかし、妊娠中にこの菌が膣内に認められると、分娩時、赤ちゃんが産道を通る際に感染し、細菌性髄膜炎や敗血症、肺炎などGBS感染症を起こすことがあります。GBSを保有している妊婦さんから生まれた赤ちゃん全員が感染するわけではなく、発症するのは1%以下と低いのですが、ひとたび発症すると重症化しやすいため、赤ちゃんの感染予防対策をとる必要があります。

<検査>
 妊娠36週前後に、おりものと肛門付近の細菌培養の検査をします。

<予防>
 赤ちゃんへの感染予防のため、①GBS培養検査が陽性②前児がGBS感染症③今回、妊娠中の尿培養で、GBS陽性④GBS保菌状態不明で、破水後18時間以上経過又は、38.0℃以上の発熱がある妊産婦は、分娩で陣痛が始まった時や破水時は、ペニシリン系の抗菌薬の点滴を行います。この点滴は、抗菌薬の血中濃度を維持するため、分娩まで時間毎に行います。
 抗菌薬は、お母さんの血液から胎盤を通過して赤ちゃんへ移行するため、分娩直前に母体内や赤ちゃんに抗菌薬を投与することになります。
赤ちゃんは、出生直後に耳から細菌培養の検査をします。その後、感染の徴候(発熱、呼吸様態、皮膚の色、哺乳状態、元気さ等)に、十分注意しておあずかりさせていただきます。


 季節の変わり目ですので、体調に気をつけて、お過ごし下さい。
健診や分娩で皆様にお会いできることを楽しみにお待ちしております。

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2019年3月 助産師 奥永

当院でのサ-ビスのリニューアルについて

 ホームページをご覧頂いている皆様、こんにちは。
新元号が令和になって早や1ヶ月が過ぎましたね。
先日のニュースでは、出生数が減少しているとの事ですが、令和ベビーが増えると良いですね。

 さて、当院では皆様のニーズに出来る限りお応えしていきたいと思い、様々なサービスの追加及びリニューアルを行いました。

 特に、ブライダルチェックは以前より多数の問い合わせを頂いており、今回新しくサービスを設けさせて頂きました。
健康意識の高い女性が増えてきているのでしょうね。
内容は、基本コースにご希望のオプションを選んで頂けます。
ご結婚予定の方や、赤ちゃんを望まれる方に、ご気軽に相談して頂ける、こうのとり外来もございますので、併せてご利用下さい。

 また、ご出産後安心して生活して頂けるように、かるがも入院や産後ケア等のサービスも行っております。
かるがも入院とは、分娩後にご家族と一緒に入院して過ごして頂ける事です。
上のお子さんを預ける所がない方や、ママと一緒でないと寝てくれない場合等や、初産で分娩後をご主人と一緒に過ごしたい方が利用されています。
そして、産後ケア入院とは、退院予定後もご家族と一緒に入院しながら、授乳を含めた育児のサポートをさせて頂くサービスです。
退院後に育児のサポートが得られない方や、不安な方は、どうぞご利用下さいませ。

 最後に、当院では、分娩後にサービスとしてリフレクソロジーを行っております。
産後は脚がむくむ方が多いので、好評を頂いております。
その他サービスの一覧をご覧頂き、お気軽に問い合わせ下さいませ。

当院でのサービス一覧

対象 日時 予約 内容 金額
ブライダルチェック 結婚予定の方
妊娠希望の方
診療時間内 不要 基本コースとオプション有 ¥15,000+オプション+TAX
こうのとり外来 挙児希望の方 周産期予約枠 TEL
外来
相談内容により診察もあり ¥3,000+TAX
プレママ教室 妊娠8~16週の方とそのご家族 第1第3土曜
14:00~15:00
HP 妊娠から分娩までのお話(おやつ付き!) 無料
母親学級(前期) 通院中の17週~27週頃の方 第1第2金・土
14:30~17:00
HP 妊娠中期の過ごし方・栄養・おっぱいケア等 無料
母親学級(後期) 当院で出産予定の28週~36週頃の方 第3金・第4金・土
14:30~17:00
HP 出産の心身の準備・呼吸法・入院の時期、持ち物について等 無料
周産期相談 妊娠初期~産後1年 診療日の
9:00~16:00
TEL 妊娠中・産後の悩み・母乳相談・乳腺炎等 ¥1,000+TAX~¥5,000+TAX
かるがも入院 当院で出産される方とそのご家族 出産後から 外来 入院中、家族も一緒に過ごせる 通常の金額+2万円
クアトロ検査 妊娠15週~19週 祝日前日を除く 不要 染色体異常の確率が分かる ¥22,000+TAX
羊水検査 妊娠16週~19週 診療日(水以外) 外来 染色体異常の検査 \122,000+TAX
マタニティビクス 妊娠17週以降の方
14:30~15:30
HP 妊娠中の健康と安産へのエクササイズ 無料
4D 妊娠20週~29週 金 13:00~ HP 胎児がより立体的に観察できる ¥7,000(DVD、録画含む)
乳幼児健診 1歳までのお子様
9:30~12:00

9:00~11:30・
14:00~16:30
TEL(月曜のみ) 小児科医による健診 ¥3,500+TAX
川崎市在住のお子様3~4ヶ月・7ヶ月(指定用紙あり) 無料
母子同室 出産後 出産~退院まで 不要 出産後の母子の体調による。個室なら可能
産後ケア入院 当院で出産された方とその家族 退院できる日から。又はいったん退院した方。 入院中
又はTEL
分娩後、ご家族とともに育児のサポート お部屋代+ベビー管理料¥20,000
リフレクソロジー 当院で分娩後の方 平日9:30~16:00 入院中 下肢またはご希望の部位(約40分) 無料

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2019年6月 助産師長 梅田

正しい情報とは?

 鈴木産婦人科のホームページをご覧の皆様、こんにちは。
今年の夏は本当に暑い日が続きました。皆様、体調はいかがでしょうか。
今回の一言アドバイスはいろいろな情報があふれる現代、正しい情報は何だろうということについて一緒に考えてみたいと思いました。
きっかけは今問題になっている「あおり運転」のニュースでした。
携帯電話を構えて写真をとっていた女性ですが、今はもう名前もわかっています。
しかし、それまでの間別の女性をその人だと広めるインターネットの書き込みがあったそうです。
なぜそんなことになったのか、いろいろな考えがあると思います。
その一つにインターネットの情報を鵜呑みにする傾向があるのではないでしょうか。
とても便利で居ながらにしていろいろなことが目に入ってきます。それが事実であるのか自分の5感で感じていくことも大切なことかなと感じました。

前回の一言アドバイスのなかに当院で行っているサービスについての一覧があります。
その一つ一つにまず参加して頂き、ご自分の体験として感じて頂ければと思います。疑問に思うこと、不安に思うことなど、一緒に解決していければと思います。スタッフ一同ご参加をお待ちしております。
もしお仕事の都合などでご参加が難しいときは、どうぞスタッフにご相談ください。
可能な限り直接伝えさせて頂ければと思います。

また、先日かるがも入院をなさった方の感想がとても心に残りましたので、ご紹介させて頂きます。
初めてご出産された方のご主人様が一緒に泊まられました。
退院前日は赤ちゃんとの母児同室(授乳時間以外も赤ちゃんとお部屋で一緒に過ごすこと)も体験されました。
そして退院の日「赤ちゃんと夜も一緒に過ごせたことで、家に帰っての対応も学べた気がします」とおっしゃって下さいました。
出産後の赤ちゃんのいる生活について皆様も考えていらっしゃるかと思いますが、体験することでそれがより身近に感じられるのではないでしょうか。
少しでも皆様に寄り添える鈴木産婦人科でありたいと思っております。

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2019年9月  助産師長 林田

これからお孫さんを迎えるおじい様・おばあ様へのハッピーアドバイス

 皆さまこんにちは。私は遠方に住む義理の両親に会いに行った帰途、この文章を書いています。

みなさまのおじい様、おばあ様は、お元気でいらっしゃいますか?
ぜひ、今回の内容をおじい様、おばあ様に読んで頂くか、又はお伝え頂けると嬉しく存じます。

祖父母というものは不思議なもので、子育ての大きな経験があるからでしょうか?本当に孫を大きな器で見守ってくれているような気がします。
それはそれは楽しみに孫の誕生を心待ちにしていることでしょう。

今回は、はじめてのお孫さんを迎える御祖父母様へ向けて、お子さんの子育てにどう関わっていったら良いのか?という視点で書かせて頂きます。

これからいろいろな面で、ご自身の子育てとは違う方法で、お孫さんが育てられていくのを目の当たりにされるかと思います。
自らが経験し子育てで得た、価値感と異なるかもしれません。

おじい様、おばあ様が育てられた我が子が育てる孫への子育ては、ご自身と違う子育てだったとしても、温かく見守ってあげてください。
すぐに何かを提案せず、お子様自身、何を必要としているのか、尋ねてみてください。

お子様と一緒にブレインストーミング(いろいろなアイデアを出し合うこと)をする。
「~しなくちゃだめよ」とか、「私の時はこうだった」という言葉は逆効果です。
具体的に、実際、洗濯、食事、送り迎え、どんなことをしてあげたら役立つかを尋ねてみてください。
おじい様、おばあ様の役割は、親が赤ちゃんの世話に集中できるように、親の世話をすること。

お子様は、親としての新しい役割に向けて、試行錯誤、成長をしているところ。
そして、おじい様、おばあ様自身も、自分の新しい役割、ご自身の子どもとその連れ合いとの新しい関係に適応している過程。

長年、子育てをしてきて、お子さんの性格も分かっているおじい様、おばあ様であるからこそ、大切な役割があります。

お孫さんのお誕生を、ぜひ万全のサポートで迎えてあげましょう。

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2019年10月  助産師長 松丸

防災対策を考える

先日、数十年に一度という大型台風がもたらした豪雨により、被害にみまわれた地域及び、住民の方々に、心よりお見舞い申し上げます。
また、日本は地震大国でもあり、いつ大きな地震がくるかもしれません。
毎年々に台風による災害に立ち向かっている方々の報道をみて、他人事とは思えません。
そこで今回もう一度自分の家・部屋の安全性を確認し、改めて防災対策について考えていきたいと思います。

【自宅の安全性のチェック】
・避難経路を決めておく
 家具や物が倒れたり落下して避難通路をふさいでしまわないようにしておきましょう。
 食器棚や本棚などは固定をしておきましょう。
・寝室は安全な空間を作る
 背の高いものは置かないようにしましょう。
 ベッドや布団は窓から離れた場所に置きましょう。
 ベッドや布団の上に落ちてくるものは周りに置かないようにしましょう。
 出来れば寝室にホイッスル・懐中電灯・スリッパまたは靴を近くに置いておくとよいでしょう。
【自宅の備え】
・水は一人3Lを3日分用意しましょう。
・食料は3日分から1週間分あればベストです。(冷蔵庫に食料が入っているように)
・電池やカセットコンロ・予備のガスなどは余分に自宅に保管しておきましょう。

【赤ちゃんのための防災グッズ】
防災リュックは子供の重さも考え、厳選して入れましょう。女性がスムーズに避難できる
重さは10kgぐらいが限界です。

*母子手帳・保険証のコピー・乳児医療証のコピー
*ミルク(キューブタイプや個包装の粉ミルク・液体ミルク)
*哺乳瓶・マグ(プラスチック製がよい)
*水(軟水がよい)
*ベビーフード(そのまま食べられるビンや缶、レトルトタイプがよい。普段から食べなれてるおやつも)
*授乳ケープ
*ウエットティッシュ
*バスタオル
*スプーン・紙皿・紙コップ(赤ちゃんが食べやすいサイズのスプーンがよい。紙コップは
 哺乳瓶のかわりにもなる)
*オムツ・お尻拭き(1週間分のおむつはストックしておく)
*カイロ
*着替え(靴も)
*おもちゃ

普段の防災グッズにプラスしてこのような内容のものを準備しておきましょう。

【避難するには】
ハザードマップを手に入れましょう。(その地域の揺れや洪水・浸水・土砂災害などの危険度がわかります)
避難所は必ず確認しておきましょう。場所は実際に見に行って、ルートも把握しておきましょう。
・妊娠中  お腹で足元がみえにくいことに注意しましょう。
      1人ではなく誰かと一緒に避難するのがおすすめです。
・乳児   抱っこ紐を使用して避難しましょう。
      ベビーカーは使えません。
・幼児   靴を必ず履かせましょう。
      リュックなどに名前等を記入したカードを入れておきましょう。

避難所での生活はストレスや体力的な疲労など、負担の多い生活になります。
困った時はいつでも周りの人や地域のスタッフに相談しましょう。

参考情報・文献
まいにちスクスクより  Eテレ育児情報番組
「その時ママがすることは?」防災ブック SSVより

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2019年11月  助産師 松橋

静脈瘤について

師走に入り、寒波の到来が冬本番を感じる今日この頃ですが、皆さん体調を崩されたりしていませんか?

今回は、『静脈瘤』についてのお話をさせて頂きます。

静脈が浮き上がって、時に青く瘤状に触れるものを、静脈瘤といいます。あらゆる静脈に起こりえますが、妊娠中は下半身、特に足のふくらはぎや膝の裏、陰部などによく起こります。

妊娠中の原因としては、赤ちゃんに酸素や栄養を供給するためにホルモンの影響で、血管が拡張して血液量が増加すること、また大きくなった子宮に圧迫されて、下大静脈や骨盤内の静脈を圧迫するため、足からの静脈血が心臓に戻りにくくなってしまうことがあげられます。   

妊娠されていない方は手術等の治療法がありますが、妊娠中の方は痛みや炎症などを起こさなければ、ほとんどが保存療法となります。
方法は
・体を締め付ける服は着ないようにしましょう。
・足の場合は弾性ストッキングやソックスを、また冷え予防の為に、レッグウォーマーなどを着用するのもお勧めです。
・立ちっぱなしや座りっぱなしなど、同じ姿勢を長時間とらないようにしましょう。
・散歩やエクササイズなどの軽い運動やマッサージをしましょう。
・寝るときは、仰向けを避け、足を高めに上げると良いでしょう。
・体を冷やす食べ物、飲み物は極力避けたほうが良いでしょう。
・できるだけ、毎日湯船につかり、体を温めましょう。

見た目が気になりますし、足のだるさを感じる方もいらっしゃいますが、出産を終えると大概改善していきます。
ただし、足全体が腫れているような感じがする、痛みやほてりがある等の症状があるときは、すぐに医師にご相談下さい。

参考文献
・周産期医学2009 vol,39 増刊号  東京医学社
・見てできる臨床ケア図鑑 周産期ビジュアルナーシング 学研

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2019年12月  助産師 幕田

インフルエンザの季節です

 新しい年を迎え、一年で最も寒さが厳しい季節です。新年、何かとお忙しい方も多く、お出かけの機会も多くなっていると思います。又、空気が乾燥するこの頃はウイルス達の活動が盛んになる季節でもあります。

 当院でも10月16日からインフルエンザワクチンの接種が始まり、既に多くの方が受けられています。但しよく知られているように、ワクチン接種をしたからといってインフルエンザに罹らないというわけではありません。今年は例年よりインフルエンザの流行が早く、既にご自身やご家族の発症やお子様の学級閉鎖でお休みを取らざるを得なかったという方もいらっしゃると思います。今回はワクチン接種に加えて予防のために心がけていただきたいことをご紹介します。

・外出から帰ったらしっかり手洗い、うがいをする。
・食べるものはしっかり加熱する。
・人込みはできるだけ避ける。マスクの使用も効果的です。
・家族が体調を崩した時、ケアの後はしっかり手洗いする。特に下痢、嘔吐の処理をする場合は、使い捨て手袋を使用する。またペットの世話をした後もしっかり手洗いを心がけてください。
それでも罹ってしまったら・・・
・早めの休息とたっぷりの睡眠を心がける。
・しっかり水分補給を。一度にたくさん飲まずに、少しずつ摂るのがお勧めです。
・人込みには出かけない。家の中でも他の人との接触は出来るだけ避ける。病人のケアする人は限定する。

 インフルエンザの診断、治療は一般の内科でも受けられますので、妊娠中であることを伝えて治療を受けてください。インフルエンザかな?と思って当院を受診される場合は、必ず電話でその旨伝えてから来院してください。他の妊婦さんや赤ちゃんとの接触を出来るだけ避ける必要がありますのでぜひお願いします。妊婦の方でも内服していただけるお薬はあります。処方されたら指示通りに内服してください。
 ついついあと少しと無理しがちになりますが、忙しい時ほど体に優しくすることが必要です。体を休め、心をリラックスするように心がけて年末年始を元気で楽しくお過ごしください。


【イメージ】
2020年01月  助産師 土井